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2024年12月4日水曜日

「んばっだえ化物」


んばっだえ化物(ンバッダエバゲモノ)

山形県新庄市萩野に伝わる。「おんぶお化け」の類。昔、ある山に「んばっだえ化物」が出て、毎晩「んばっだえ(背負ってくれ)」と叫んで子供たちを怖がらせた。ある男が化物を背負って連れ帰ると「大け、こが(桶)さ入えて、寝っだえ」と言うので、大きな桶に寝かせた。翌朝、桶を取ると、沢山の大判小判が出てきた。男はこの金を親類たちに分けてやり、喜ばれたという。

出典:
日本怪異妖怪事典 東北(笠間書院)

作者ひとこと:
んばっだえ化物のデザインは、小判の様な姿をしたお化けの姿に描きました。

2024年12月2日月曜日

「泣息屋敷」


泣息屋敷(ナキヤミヤシキ)


宮城県亘理郡亘理町逢隈にあったという屋敷の名。長健寺という寺の門前で、夜になると「おぶさったい」と泣き声がした。ある磊落な主人がおぶって家に連れて帰ってみると夜泣きは止み、下ろしてみるとそれは黄金であったという。

出典:
日本怪異妖怪事典 東北(笠間書院)

作者ひとこと:
泣息屋敷のデザインは、「おぶさったい」と涙を流して泣いている黄金の精霊というイメージで描いてみました。