よこづち(ヨコヅチ)
徳島県三好市の国見山の話。昔、国見山には「よこづち」というものがいた。よこづちは丸いころころしたもので(まんまるっこい、ころころした蛇の姿をしていた、とも言われている)、人が負い縄(背負子のこと)を背負って仕事をしていると「おんぼしてくれ(背負ってくれ)、おんぼしてくれ」と言いながら足のほうにころころと転がってくる。そういう時は「負い縄の一方が短いから負えない。直してきたら負ってやろう」と言って逃げるのだという。こういうことがあるので、必ず負い縄の片方は五寸(15㎝)ばかり短くしておくのだという。
出典:
日本怪異妖怪事典 四国(笠間書院)
山の怪異大事典(宝島社)
作者ひとこと:
よこづちのデザインは、まんまるっこい、コロコロした蛇の姿に描きました。イラストのよこづちは「おんぼしてくれ、おんぼしてくれ」と騒いでいるイメージです。
