テギヌガエシ
愛媛県南宇和郡愛南町の山出地区の話。雪が降ると一本足の「テギヌガエシ」が出るとされ、子供が雪の時に外へ出ると叱られた。センミツというトッポイ人(とぼけた人という意味か)によると、大雪の時に「ポンポン」という音がしたので、見るとテギヌガエシが椿の木の股にテギヌ(手杵のことか)のような頭を入れてしまい、動けなくなっていた。木を伐って助けてあげたら、お礼のつもりか手杵のような頭の太いほうを振り振りしながら歩いていったのだという。高知県の「手杵返し(テギノガエシ)」や徳島県の「手杵(テギネ)」と同類と思われる。ただし原文の末尾には「この部分はトッポ話」と書かれており、センミツが語った話については笑い話や馬鹿話の一種とみるべきだろう。
出典:
日本怪異妖怪事典 四国(笠間書院)
作者ひとこと:
テギヌガエシのデザインは、黒い体の手杵の様な姿の妖怪に描きました。一方の先がそのまま、馬の様な蹄のついた一本足になっています。
