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2018年4月19日木曜日

「ガニアグワイヘゴワ」



ガニアグワイヘゴワ

アメリカの先住民イロコイ族(セネカ族)の伝説や信仰に登場する、人食い怪物。毛のない熊のような姿をしている。略奪をしたり、森で一人で歩いている人間を食い殺したりする。そこでセネカ族の「ハデンテニ」と「ハニゴンゲンダタ」は、この怪物を退治しようと決意する。二人は精霊「ガジクサ」に助言を求め、ガニアグワイヘゴワは不死身だが、足の裏だけはそうではないこと、そしてガニアグワイヘゴワは頭が悪いので、彫像を見ても本当の人間と勘違いして襲ってくることを知った。こうして二人は、ガニアグワイヘゴワの棲む地底へと向かい、木製の彫像を住まいの前に置いた。案の定興奮したガニアグワイヘゴワが現れ、彫像を無抵抗の人間と信じ込んで襲いかかった。二人はガニアグワイヘゴワに戦いを挑み、両足の裏を矢で射抜き、その後両足を切り落とした。さらにガニアグワイヘゴワを火で焼き尽くして退治した。

出典:
神魔精妖名辞典
世界の怪物・神獣事典(原書房)

作者ひとこと:
ガニアグワイヘゴワのデザインは、伝承通り毛のない熊の姿で描きました。顔に無数の瘤(コブ)をつけて、異形の感じ・不気味な感じにしてみました。

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