共工(キョウコウ)<龔工>
古代中国神話に登場する、天下に害をなした四柱の悪神「四罪(シザイ)」の一柱。姿は人面龍身(或いは人面蛇身)で、朱色の髪を持つ。医薬と農業の神「炎帝神農(エンテイシンノウ)」の一族で、火の神「祝融(シュクユウ)」の子供である。部下に「相柳(ソウリュウ)」や「浮遊(フユウ)」がいる。共工は帝「顓頊(センギョク)」と帝の地位を争い敗れた(祝融と争い敗れたとも)。その際、怒りにまかせて暴れ回り、天を支える柱「不周山」に頭突きを食らわせ破壊した。その為、天は西北に傾き河川は全て東南方向に流れ出した。女神「女媧(ジョカ)」は不周山を補修し、天地が崩れるのを防いだ。また、一説では共工こそ帝で天地を治めていたが治世に失敗し、代わって「伏羲(フッキ)」と女媧が治めたと言われている。帝「舜(シュン)」の時代にも洪水を起こして暴れ、幽州へ追放された。追放された共工の子孫達が北狄になった。洪水の「洪」の字は、共工の名前から取られたとも言われている。この様に共工は悪神として書かれているが、元から悪神なのでは無く、本来は羌人達の最高神であり治水神だった。
出典:
フランボワイヤン・ワールド
Wikipedia
作者ひとこと:
共工のデザインは伝承通りに、人面蛇身の姿に描きました。
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