無支祁(ムシキ)<無支奇、巫支祁(フシキ)>
中国神話に登場する、水にまつわる妖怪。猿の様な姿をしていて、頭は白く、体は青く、金色の目に、雪の様に白い牙を持つ。 首を百尺も伸ばす事が出来、力は象の大群よりも強く、動作も非常に俊敏であった。無支祁は淮水に現れ、風雷を起こし川面に波を作り、周囲を薙ぎ払い、百姓に害を与えた。また治水をした「禹(ウ)」を邪魔し戦った。禹が治水の為、三度「桐柏山」に行ったが毎回、桐柏山には雷鳴が轟き、大風が吹いていた。これは禹の治水を妨害しようと、無支祁が起こしていた。そして治水をしようとする禹と、それを妨害しようとする無支祁の戦いになった。様々な妖怪達を従え、無支祁は禹の軍と戦ったが、禹の軍の猛将「庚辰(コウシン)」の活躍によって、無支祁の軍は弱体化した。しかし、肝心の無支祁は意に介さず、大暴れした。余りのこの獰猛さに、直接捕らえる事が無理だと悟った禹は、庚辰に命じて大鉄鎖を無支祁の首に巻き付け、動きを封じさせた。そして、無支祁の鼻に金の鈴を付け、淮水の南面の「亀山(キザン)」の麓に封じた。この無支祁の暴れ周り山に封じられた話は、後に西遊記の「孫悟空(ソンゴクウ)」のモデルになったという説がある。
出典:
プロメテウス
Wikipedia
作者ひとこと:
無支祁のデザインは、鎖を巻き付けられ、鼻に金の鈴を付けられて、山の麓に封じられた時の姿をイメージして描きました。
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