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2019年3月25日月曜日

「キムナイヌ」



キムナイヌ<キムンアイヌ、キムンクッ(山にいる神)、キモカイクッ(山においでになる神)、オケン(つるっぱげ)>

北海道を主な居住圏とする民族である、アイヌに伝わる妖怪。北海道の大雪山に伝わる伝説によれば、石狩川の奥地の山の斜面にキムナイヌがいる為に、泊まってはいけないと言われた土地があった。キムナイヌは足が速い上に力も強く、熊でも何でも追い掛けて手掴みにして殺すが、煙草に火を付けて差し出せば、人間を殺すような事はしないという。キムナイヌは煙草が好きで、人間が山中で煙草を吸っていると寄って来るが、そんな時は煙草を一、二つまみ取って「山の神さんにあげます」と言えば、キムナイヌから害を受ける事は無い。また、樺太では山中が荷物が重くて困っている時に「守り神さん達、手伝っておくれ」と唱えるとキムナイヌが現れ、重い荷物を運ぶのを手伝ってくれる。しかし、うっかりキムナイヌの禿げ頭の事を口にすると、たちまち山が荒れ、急に雨が降ったり、どこからか木片が飛んできたり、路傍の大木が倒れてくる事もある。また山中で、風も無いのに急に大木が倒れるのは、キムナイヌの仕業だと言われ、そんな時には「山の小父さん、お前さんの上に木が倒れていくよ」と唱えると、キムナイヌは退散して行く。キムナイヌは人間の血を酷く嫌うというが、その一方、キムナイヌが人間を殺したという伝承や童話も少なくない。

出典:
Wikipedia
妖怪邸・妖堂 日記帳

作者ひとこと:
キムナイヌのデザインは、禿げ頭の怪人姿の妖怪を描きました。

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