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2019年3月27日水曜日

「トラサンペ」



トラサンペ

北海道を主な居住圏とする民族である、アイヌに伝わる妖怪。名前は「湖の化物」や「湖の苔の心臓」を意味する、所謂「マリモ」の事である。昔、湖にベカンベ(名前は「水中に浮かぶ者」や「浮かんでいた者」を意味し、浮き藻の事であろうか)がおり、湖の神に自分の仲間を増やしたいと願った。しかし湖の神は、お前が増えると湖が見苦しくなり、また人間達が増えたお前を採りに来る様になり、その為、湖が荒れるから駄目だと断った。怒ったベカンベは湖に藻を投げ入れ、これがトラサンペ、つまりマリモになった。

出典:
妖怪邸・妖堂 日記帳
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
トラサンペのデザインは、顔の付いたマリモの姿に描きました。

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