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2019年6月20日木曜日

「獬豸」



獬豸(カイチ)

中国に伝わる伝説上の動物。その姿は大きい獬豸は牛、小さい獬豸は羊に似ている。全身、濃くて黒い体毛に覆われ、頭の真ん中から長い一本角が生えている。獬豸のこの角を折った者は死んでしまう。この動物は水辺に住むのを好む。獬豸は人間達の間に紛争が起きると、一本角を使って理が通っていない一方を突き倒す(獬豸はその後、突き倒した人間を食べるともいわれる)。次第に獬豸はより正義感のある性格付けがなされてゆき、正義や公正を象徴する祥獣(瑞獣の一種)となった。獬豸の名前の「豸」の字は、足の無い虫や背中の長い獣を意味する同音字で、本来は「廌」と書く。廌は「法治」の「治」と同音であり、「法(灋)」の正字にも含まれている事から、古くから中国人は「法治」の精神を獬豸を使って表現した。古代中国では法律を執行する役人が被った帽子(法冠)に獬豸が飾られ、その帽子を獬豸冠(カイチカン、獬冠とも)と称した。清の時代の役人の着物にも獬豸が刺繍されていた。また自分が葬られる際の副葬品として、獬豸の工芸品を選ぶ人もいた。また寺では獬豸の化身として羊を飼育した。

出典:
Wikipedia

作者ひとこと:
獬豸のデザインは、一本角を持った黒い体毛の牛の様な姿に描きました。

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