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2019年6月22日土曜日

「キンナラ」



キンナラ

インド神話に登場する音楽を司る神々、または精霊。その姿は半人半馬であり馬の頭と人間の体とも、人間の上半身と馬の下半身の姿ともされる。女性のキンナラ・キンナリーは美しい天女の姿をしている。キンナリーは、いつもは天界にいるが時折、地上に舞い降り、水浴びなどして遊んでいる時がある。タイなど東南アジアでは、キンナリーは上半身は人間の女性、下半身は鳥の半人半鳥の姿をしているとされる。キンナラ・キンナリーは宇宙の創造神ブラフマーの爪先からヤクシャ(夜叉)と共に生まれた。キンナラ達は音楽を司る神で、特に歌が美しく、カイラス山にあるアラカーという都でアラカーに居住している富と財宝の神で、ヤクシャ族の王でもある「クベーラ」に薬師として仕え、クベーラの為に音楽を奏でたり、歌を歌ったりしている。仏教では緊那羅と呼ばれ、釈迦如来の眷属である八柱の神々、天竜八部衆の一員である。また、緊那羅は乾闥婆と共に帝釈天の眷属である。緊那羅は神にも人にも畜生にも鳥にも当たらない、半身半獣の生物とされるため「人非人」ともいう。「大樹緊那羅所問経」1に、香山の大樹緊那羅が釈迦仏の前で8万4千の音楽を演奏し、釈迦十大弟子の一人・摩訶迦葉がその妙なる調べに本来の気性や威儀を忘れて立ち上がって踊った、という故事がある。

出典:
Wikipedia
図説 幻獣辞典(幻冬舎)

作者ひとこと:
キンナラのデザインは、馬頭人身の姿に描きました。

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