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2019年7月26日金曜日
「ナーガ」
ナーガ
インド神話に登場する、蛇の姿をした半神の種族。蛇族や竜族とも言われ、蛇の精霊あるいは蛇神の様な種族で、コブラを神格化した者達である。ナーガは人間の頭を持ったコブラの姿や人間の上半身と蛇の下半身の姿、純粋に巨大なコブラやインドコブラの姿をしていると言われ、東南アジアなどでは頭が七つある巨大なコブラの姿で表される。ナーガは相手を死に至らしめる恐ろしい猛毒を持つが、脱皮を繰り返して生き延びる強い生命力から、人間達に死と永遠の再生を象徴する存在として崇められている。また、ナーガ達は天気を制御する力を持ち、ナーガが怒ると旱魃に、宥められるとナーガ達は雨を降らす。このようにナーガの感情によって天気が変わってしまうので、ナーガ達は天候に関して責任感を持っており、自身の感情を抑えたりする。チベットではナーガは樹の枝に棲むとされ、吉兆の存在である。ナーガ達は地底世界・パーターラに住んでおり、ナーガ達の間には力の優劣による身分差の様なものがあり、特に力が強大なナーガ達は「ナーガラージャ(蛇の王)」や「マハーナーガ(大蛇)」と呼ばれ、パーターラのナーガ達を支配下に置いている。これら有力なナーガラージャ達は、ガルーダが聖水アムリタを置いたクシャ草を舐めた際、偶然アムリタの水滴がかかっていた部分を舐めた為、不死を得る事が出来た者達である。ナーガ達は聖仙カシュヤパに嫁いだカドゥルーが産んだ1000個の卵から産まれた。仏教では竜または竜王と呼ばれ、釈迦如来(シャカニョライ)の眷属である八柱の神々・天竜八部衆(テンリュウハチブシュウ)の一員である。しかし竜達には善の竜(法行竜)と悪の竜(非法行竜)がある。また竜達は一つに熱風熱沙に焼かれる苦悩、二つに住居を悪風が吹きさらし宝を失い衣が脱げる苦悩、三つに金翅鳥(迦楼羅、ガルーダの事)に食される苦悩がある。
出典:
Wikipedia
神の文化史事典(白水社)
ゼロからわかるインド神話(イースト・プレス)
作者ひとこと:
ナーガのデザインは上半身は人間、下半身は蛇の姿に描きました。
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