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2019年11月2日土曜日
「カマプアア」
カマプアア
ハワイ神話に登場する半神ともされる男神で、豚の化身でもある。名前はハワイ語で「豚の子供」という意味である。カマプアアは豚、農耕、海を司る神である。カマプアアはオワフ島で産まれた神で、彼の母は女神「ヒナ」であるとされる。カマプアアは普段は美男子の姿をしているが、その背中には剛毛が生えており、その背中の剛毛を隠す為にいつもマントを羽織っている。しかしその本性は獰猛な豚の神である為、怒ると本当の姿である八つの眼を持った獰猛な豚になって暴れまわる。他にも雑草に変身したり、タスキモンガラ(ハワイでの呼称「フムフムヌクヌクアプアア」)という魚に変身する事も出来る。カマプアアは火山の女神「ペレ」と愛憎半ばの関係にあり、最初カマプアアとペレは結婚して夫婦となり、二柱の間に子供も産まれていたのだが、その子供は幼くして亡くなってしまい、夫婦間でも両者の気性が合わなかった。ついに夫婦喧嘩となりペレは大地に地割れを起こし、火山を噴火させ溶岩流を流してカマプアアを攻撃すれば、カマプアアは口から霧を吐き大雨を降らせ、洪水を起こし海に大津波を起こしてペレを攻撃した。この様な結果、両者はハワイ島を分けて支配する事になり、風下の乾燥した土地「プナ」などをペレが、風上の湿った土地「コハラ」、「ハーマークア」、「ヒロ」などをカマプアアが支配した。このペレとカマプアアの神話は、火山(ペレ)による農地の破壊と、農地と農業の再生を表しているとされる。この様にハワイ島を分割支配した二柱だったが、最後カマプアアが気性の激しすぎるペレに愛想を尽かし夫婦関係は破局、その後カマプアアは海の底にある国の王女と結婚したとされている。カマプアアはハワイ王家の祖先とも言われていたり、オワフ島、カウアイ島などではカマプアアは勇敢に戦って王家の争いを制する戦士であるとされている。また一説によれば、巨大なカマプアアが、その鼻で海底からハワイの島々を押し上げたとも言われている。
出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
ハワイの神話と伝説
世界の「神獣・モンスター」がよくわかる本(PHP文庫)
作者ひとこと:
カマプアアのデザインは、雨雲をマントの様に羽織ったイノシシの様な豚の姿に描きました。雨雲からはタスキモンガラの尾鰭(オビレ)が出ています。
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