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2020年2月10日月曜日

「御倉板挙之神」



御倉板挙之神(ミクラタナノカミ)

日本神話に登場する神で「古事記(コジキ)」にのみ名前がみえる。「古事記」によると、黄泉国から逃げ出した伊邪那岐命は黄泉国の穢れを落とそうと、「筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原(ツクシノヒムカノタチバナノヲドノアハキハラ)」という所で、禊ぎを行うと、その禊ぎから様々な神々が生まれ、禊ぎの最後に伊邪那岐命が左目を洗うと「天照大御神(アマテラスオホミカミ)」が、右目を洗うと「月讀命(ツクヨミノミコト)」が、鼻を洗うと「建速須佐之男命(タケハヤスサノヲノミコト)」が生まれた。この三柱の神は特に貴い神だったので、「三貴子(サンキシ)」と呼ばれる。その三貴神の内の一柱、天照大御神に伊邪那岐命は「高天原(タカマノハラ※天にある神々の住まう地)」の統治を任せた。その天照大御神に伊邪那岐命が高天原の統治を任せる時に、首飾りにしていた玉を天照大御神に渡したのだが、この伊邪那岐命から天照大御神に渡された首飾りの玉が御倉板挙之神である。御倉板挙之神という神名は「倉の棚の上に存在する神」という意味である。

出典:
神魔精妖名辞典
日本神話・神社まとめ
図解日本神話(新紀元社)

作者ひとこと:
御倉板挙之神のデザインは、沢山の小さい勾玉をぐるりと付けた大きな玉の姿に描きました。玉であり、神でもあるので、玉の中に顔が浮かび上がっています。

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