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2020年3月10日火曜日

「ルルコシンプ」



ルルコシンプ

北海道を主な居住圏とする民族である、アイヌに伝わる妖怪。ルルコシンプは、人間の異性に懸想して取り憑く動物である「コシンプ」の一種であり、ルルコシンプの「ルル」とは「波」を意味し、ルルコシンプは人間の異性に懸想して取り憑く、アザラシなどの海獣類のコシンプの事を言う。ルルコシンプは、人間の姿に変化するとされ、取り憑く相手の人間の異性の前に姿を現す際には、人間の絶世の美女の姿に変化して現れるとされる。またルルコシンプは人魚の様なものであるとされている事もある。ルルコシンプなどコシンプには善悪二者が存在しているとされ、悪いコシンプは人間に取り憑いて悪事を働くとされる。またコシンプに取り憑かれた人間は、どんま者でも何年かのうちに必ず死んでしまうともされている。また、人間を狂気に陥れてしまうものが、コシンプであるとも言われている。ある伝説によれば、ルルコシンプに取り憑かれた女性が良い声で「海へ来い。海へ来い」と誘う歌を歌う事がよくあり、その声は潮の響きの様な良い声であったが、その顔は、いつも呆気の様に無表情であったという。一方、善いコシンプは、取り憑いた相手の憑神(トゥレンペ)になるとされ、憑神となったコシンプは善神として、取り憑いた相手を良い運命や幸せに導いてくれるとされる。

出典:
Wikipedia(「コシンプ」のページ)
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
ルルコシンプのデザインは、アザラシの姿の精霊の姿に描きました。アザラシの姿といっても、人間に取り憑くので、目には見えない、霊体のイメージです。

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