アクドボッポリ
日本の岩手県二戸市浄法寺町に伝わる妖怪。夕方や夜などに墓地や大木の下、人気のない寂しい場所を通ると、何かが足の踵に纏わり付くというもの。この踵に纏わり付いてくるのがアクドボッポリである。人が歩いているとアクドボッポリが後ろからついて来て、その人の踵に取り憑くのだと言う。アクドボッポリは、人の踵に纏わり付く他、踵を齧ったり、歩いている人の進行方向の土が盛り上がったかと思うと、今度は後ろの土が盛り上がる、歩いている人の後ろからついてくる、といった事もアクドボッポリの仕業であるとされている。いずれにしても、アクドボッポリは歩いている人の歩行を邪魔するが、アクドボッポリの姿は見えないのだという。アクドボッポリと言う名前の「アクド」は「踵」を意味し、「ボッポリ」というのは足に纏わり付く時の擬音を表しているらしい。九戸郡九戸村長興寺では、同様の妖怪を「アドポップリ」と呼んでいる。
出典:
ファンタジィ事典mini
日本妖怪大事典(角川書店)
作者ひとこと:
アクドボッポリのデザインは、モグラかタワシの様な姿をした妖怪に描きました。
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