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2020年4月16日木曜日

「面影」



面影(オモカゲ)

日本の秋田県鹿角地方に伝わる怪異。人が死ぬ直前、その人の魂が本人そのものの姿となって知人や家族の前に姿を現したり、訪れたりする。また、姿を現す事はないが下駄の音だけをさせたりする事もある。日清、日露、太平洋戦争の戦時中には、遠く離れた戦地にいるはずの人が、親や知人の前に姿を現したという事があり、丁度その頃、その人は戦場で戦死していたという話は多く伝えられている。面影は死んだ時の姿そのままで現れるようで、幽霊と違い足もあるという。岩手県遠野でいう「オマク」、青森県西津軽の「アマビト」など面影に似たような怪異、現象は全国各地に伝わっている。

出典:
妖怪邸・妖堂 日記帳
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
面影のデザインは、笠を被って顔が見えない侍の様な男の姿に描きました。笠で顔が見えないのは、顔を見えなくする事で、この世の存在ではない事を表しています。

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