自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年4月20日月曜日

「煙々羅」



煙々羅(エンエンラ)

日本に伝わる妖怪で、鳥山石燕の妖怪画集「今昔百鬼拾遺」に描かれている。画図では煙の中に不気味な顔が浮かび上がった姿で描かれており、この姿から煙々羅は煙の妖怪であるという。また解説文には「しずか家のいぶせき蚊遣(かやり)の煙むすぼぼれて、あやしきかたちをなせり。まことに羅(うすもの)の風にやぶれやすきがごとくなるすがたなれば、烟々羅(ゑんゑんら)とは名づけたらん」とある。この解説文の文中の「羅(うすもの)」とは、薄い織物の事で、煙がたなびく様を羅(うすもの)が風にたなびいている状態に見立てたものであるという。昭和・平成以降の妖怪関連の書籍では、煙々羅は煙の妖怪、または煙に宿った精霊であるとされ、様々な姿になりながら大気中を彷徨い、竈や風呂場から立ち上った煙の中に、人の様な顔の形で浮かび上がるものである、などと解釈されている。また、煙の妖怪である煙々羅は、ぼんやりと無心に煙でも眺めるような、心に余裕を持つ人でなければ見られない妖怪である、とする説もある一方で、煙々羅の別名「煙羅煙羅」を「閻羅閻羅」と表記するともいい、「閻羅」は「閻魔」に通じる事から、地獄の業火のイメージがある妖怪である、とする解釈もある。

出典:
Wikipedia
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
煙々羅のデザインは、立ち昇った煙の中から浮かび上がった顔という姿の妖怪に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿