家鳴(ヤナリ)<家鳴り、鳴家、鳴屋>
日本に伝わる妖怪または怪異。家鳴は家や家具が何の前触れもなく揺れ出す現象で、日本各地に伝承がある怪異の一つである。家や家具が何の前触れもなく揺れ出す為、家鳴は西洋の「ポルターガイスト」と同一視、または同一のものと解釈されている。現在でも温度や湿度の変動が原因で、家の構造材が軋んだ様な音を立てる事を「家鳴り」と呼ぶ。特に建材が馴染んでいない新築の家で起こる事が多く、ひどい場合は欠陥住宅として建築会社と家主がトラブルになる事もある。鳥山石燕の妖怪画集「画図百鬼夜行」では、小さな鬼の様な妖怪達が、家を揺すって家鳴りを起こして悪戯をしている様子が描かれている。この絵に特に解説はつけられていない。鳥山石燕はかなりの数の妖怪を創作しているが、この「画図百鬼夜行」では、過去の怪談本や民間で伝えられている妖怪などを選んで描いており、この「家鳴」も巷に知られた妖怪だったようである。昔は何でもないのに突然家が軋む事があると、この「画図百鬼夜行」に描かれた「家鳴」の様な妖怪の仕業だと考えたようである。他にも、家鳴りを起こすものとして、元々その家に住んでいた者の怨霊や、家を建てる時に上下を逆にして建てられた柱の「逆柱」が、その家に家鳴りを起こすとも言われている。
出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
日本妖怪大事典(角川書店)
作者ひとこと:
家鳴のデザインは、細長い手足を持った小鬼の様な姿の妖怪に描きました。
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