ページ

2020年5月30日土曜日

「赤色注鬼」



赤色注鬼(シャクジキチュウキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく※古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛兵城(しゃえいじょう)の事)の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん※コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事)において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。赤色注鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。赤色注鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。赤色注鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「注(チュウ)」という字は「水をそそぐ。水を流し込む」「気持ちや視線を一点に向ける。集中する。あつめる」「くっつける」「狙いをつけて投げる」「書き記す。書き留める。あつらえる。記載する」「解き明かす。文章の解釈・説明をする」などの意味がある。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン

作者ひとこと:
赤色注鬼のデザインは、亀の甲羅の様な胴体と、鳥の脚の様な手足をした小鬼の様な姿の鬼神に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿