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2020年8月28日金曜日

「河伯」



河伯(カハク)

中国神話・道教に登場する黄河を支配する河の神。また、広い意味では川の神全般を総称して「河伯」と呼ぶ事もある。河伯は支配している黄河に似合って、数ある川の神々の中でも最も重要にして、強力な神とされており、豊作や降雨を授ける力があるとされている。河伯への崇拝は、すでに殷(紀元前17世紀頃~紀元前1046年)の時代から河伯に対する祭祀は行われていて、主に牛などが生贄として河伯に捧げられていた。また、時代によっては人間の女子が生贄とされていた時期もあり、巫女などが住民中の娘を全員、花嫁として飾り立て、その娘達をベッドに寝かせたまま河に沈めた。若い女性を生贄として求める河伯は、生贄が絶えると黄河に洪水を起こすとされている。河伯について、広く信じられている説では、河伯は元は冰夷(あるいは「憑夷」=ヒョウイ)という人間の男であり、この冰夷が黄河を渡河中に溺死し、天帝から河伯に任じられたのだという。また道教では、冰夷が黄河の河辺で仙薬を飲んで水の仙人となり、河伯になったのだとされている。河伯の姿は、人の姿をしており、白い亀、或いは竜、或いは竜が曳く車に乗っているとされる。かつて河伯が暴風雨の中に出現した時は、河伯は水の車に乗り、二頭の龍に車を曳かせ、螭(チ=中国において、山や沢に住んでいるとされる小さな龍の様な存在)を添え馬にしていたという伝説がある。また河伯は、人の頭に魚の体をしているともいわれている。また明朝の頃からは、河伯は龍の一種として考えられるようになったと言われており、河伯は白い龍の姿をしている、もしくは、この白い龍の姿に変身する事が出来るともされている。河伯は、黄河の支流である洛水の女神である洛嬪(ラクヒン)を妻としている。ある時、洛嬪に恋をした后羿(コウゲイ)によって河伯は、弓矢で左目を射抜かれた。

出典:
Wikipedia
神魔精妖名辞典
フランボワイヤン・ワールド

作者ひとこと:
河伯のデザインは、冠を被った人の様な頭と、鱗に覆われた魚の様な身体を持った姿の神に描きました。

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