彭侯(ホウコウ)
中国に伝わる幻獣、または精霊の一種。彭侯は木の精霊の一種で、生えてから1000年が経った樹木に宿るという(生えてから1000年が経った樹木に取り憑く、という説もある)。彭侯は、人間の顔と、黒い体毛の犬に似た体を持った姿をしていると言われている。更に特徴として、尾が無いと言う。また、この彭侯は煮て、食べる事が出来るという。4世紀に東晋の政治家・文人の干宝(カンポウ)が著した怪異説話集「捜神記」によると、三国時代の呉で、陸敬叔という人が、人を使って樟の大木を切らせたところ、斧を数回も打ち込まないうちに、樟から血が噴き出して来た。やがて樟が切り倒されると、その樟の中から人間の顔と犬の体を持った奇怪な者が飛び出して来た。これこそが彭侯であって、陸敬叔は彭侯を知っていたので、この飛び出して来た彭侯を捕らえて、煮て食べてしまったという。彭侯は犬の味がしたという。また「捜神記」によれば、中国の聖獣・白沢(ハクタク)が述べた魔物などの名を書き記した「白沢図(ハクタクズ)」の中に、彭侯の名があると記述されている。
出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)
図説 妖怪辞典(幻冬舎)
作者ひとこと:
彭侯のデザインは、人間の様な頭と、尾の無い犬の体を持った精霊の姿に描きました。
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