自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年10月7日水曜日

「鳴蛇」


鳴蛇(メイダ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の中山経に記されている怪蛇。鳴蛇は、中山の鮮山を流れ、河南省の伊水に注ぐ鮮水という川の水中に多く生息している蛇である。或いは、鳴蛇は、帝囷山を流れる帝囷水という川の水中に多く生息している蛇であるとも言われている。鳴蛇は、四つの翼を持った蛇の姿をしており、この鳴蛇の鳴き声は磬(ケイ。「へ」の字形をした石(または玉、銅)製の板を吊り下げて、それをバチで叩いて音を出す、古代中国の楽器)の音の様な鳴き声で鳴くという(鳴蛇の鳴き声は、巨岩が転がり落ちる様な音の鳴き声である、という説もある)。この鳴蛇が国に現れると、その国は大旱魃に見舞われるという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
幻想類書
山海経動物記
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

作者ひとこと:
鳴蛇のデザインは、頭に触角の様な飾り羽を生やし、トンボやカゲロウの様な羽を生やした怪蛇の姿に描きました。

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