猼訑(ハクイ、ハクシ)<猼陁>
古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の南山経に記されている怪獣。猼訑は、南山の基山という山に生息している獣である。この基山という山の日の当たる南面からは多くの玉石が産出され、また、山の陰になる北面には様々な奇怪な樹木が多く生えているという。この猼訑は、羊の様な姿の獣で、四つの耳を持ち、九本の尾を生やしている。二つの目は、頭にではなく、背中についている。この猼訑の毛皮を着用するなど、身につけていたり、または、この猼訑の肉を食べたりすると、その人は恐怖心がなくなり、勇気が湧いて、物怖じしなくなるという。
出典:
神魔精妖名辞典
幻想類書
幻想動物の事典
山海経動物記
プロメテウス
ピクシブ百科事典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)
作者ひとこと:
猼訑のデザインは、山海経の記述通り、四つの耳と九本の尾、背中に目を持った羊の様な姿の獣に描きました。
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