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2020年11月5日木曜日

「犰狳」


犰狳(キヨ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の東山経に記されている怪獣。犰狳は、東山の余峨山(餘峨山や餘峩山とも表記される)という山に生息している獣である。この犰狳は、兎の様な姿の獣で、鳥の嘴、鴟(トビ)の目、蛇の尾を持っている。また犰狳という名前は、この獣の鳴き声から名付けられたという(この獣が「キヨ」と鳴く事から「犰狳」という名が付いた訳である)。また、この犰狳には、人間を見れば眠るという習性がある。この犰狳が現れると飛蝗害(所謂「蝗害」。バッタ類の大量発生)が起こるという(犰狳が現れるとイナゴやバッタが逃げ出す、という説もある)。

出典:
幻想類書
神魔精妖名辞典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
犰狳のデザインは、山海経の記述通り、鳥の嘴、トビの目、蛇の尾を持った兎の姿の獣に描きました。

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