ワクワク
フィリピンに伝わる怪鳥、または吸血鬼の一種。このワクワクは、鳥の様な姿をした怪物で、大きな鋭い爪を生やした鷲の様な脚と、コウモリの様な翼を持っており、このコウモリの様な翼自体も、刃物の様に鋭い切れ味を持っている。ワクワクは、新鮮な人間の心臓が大好物である。ワクワクは夜行性で、深夜の森をコウモリの様な翼で飛び回り、暗闇に乗じて空から獲物である人間に襲いかかっては、その鷲の様な鋭い爪の生えた脚で、獲物の人間の身体から心臓を抉り出して、その心臓を喰らう。「ワクワク」という名前は、この怪物が羽ばたく時、その羽音が「ワック、ワック」と聞こえる事から、「ワクワク」と呼ばれている。このワクワクの羽音が、大きければ大きい程、ワクワクは獲物である人間から遠くにいる。しかし、その羽音が小さく微かにしか聞こえない時には、実はワクワクは、実際は獲物である人間の、物凄い近くにいる。このワクワクは、フィリピンの魔女に従う使い魔であるとも、魔女自身が変身を遂げた姿であるとも言われている。
出典:
犬のクンクンby河村賢一
ファンタジィ事典
作者ひとこと:
ワクワクのデザインは、コウモリの様な翼を持った姿の怪鳥に描きました。
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