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2021年4月23日金曜日

「いなだ貸せ」


いなだ貸せ(イナダカセ)

日本に伝わる霊、または怪物、または妖怪の一種。いなだ貸せは、福島県に伝わる妖怪である。いなだ貸せは、福島県沿岸の海上に現れる怪物である。いなだ貸せは、船に出会うと「イナダを貸せ」と船上の人に話し掛ける。「イナダ」とは、船で用いられる柄杓の事である。いなだ貸せに「イナダを貸せ」と言われた場合は、必ずイナダの底を抜いて、いなだ貸せに貸さなければならない。もし、底を抜いていないイナダをいなだ貸せに貸してしまうと、そのイナダで、いなだ貸せは船に水を入れていき、たちまち、その船は沈没させられてしまう。このいなだ貸せは、「船幽霊(フナユウレイ。海上に現れる幽霊。柄杓で水を汲み入れて船を沈没させる)」の一種であると言われている。

出典:
Wikipedia(「船幽霊」のページ)
怪異・妖怪伝承データベース

作者ひとこと:
いなだ貸せのデザインは、頭から柄杓(イナダ)を求める無数の手が生えている姿の妖怪に描きました。このいなだ貸せの姿は、イソギンチャクをイメージしています。デザインのいなだ貸せは、いつもは海中にいるイメージなので、体中にフジツボが付着しています。

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