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2021年5月10日月曜日

「オッパショ石」


オッパショ石(オッパショイシ)

日本に伝わる怪異、または妖怪の一種。オッパショ石は、徳島県に伝わる石の怪異である。このオッパショ石、もとは徳島市二軒屋町に存在し、名のある力士の墓石とされていた。この墓が出来てから2~3ヶ月後、夜になると、この石が、石の前を通る人に向かって「オッパショ、オッパショ」と声をかけるようになった。「オッパショ」とは「背負ってくれ」という意味である。石に言われるがままに、この石を背負うと、最初は軽く感じるものの、次第に背負った石は重さを増したという。オッパショ石の噂が高まった為に、この石の側を通る人は少なくなったが、オッパショ石の噂を聞きつけた力自慢の男が、この石のもとを訪れた。男が石の近くに行くと確かに石は「オッパショ」と声を上げるので背負ったところ、石は次第に重くなり始めた。「この石には何者かが取り憑いている」と直感した男は、背負ったオッパショ石を力任せに地面に叩きつけたところ、オッパショ石は真っ二つに割れた。その後、この石が声を出す事は無くなったという。このオッパショ石が割れた話には別の話もあり、ある力士がオッパショ石を背負ったが、あまりにも重くなった為、石を落としてしまった。落ちたオッパショ石は真っ二つに割れた、という話も伝わっている。現在ではオッパショ石は、徳島市西二軒屋町と城南町の境にある焼香庵跡墓地に存在する。現在は割れた箇所をセメントで繋がれて、路傍を見下ろす場所に置かれている。

出典:
Wikipedia
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
オッパショ石のデザインは、大きな丸い石の姿に描きました。石の妖怪のイメージなので、目と口をつけてみました。

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