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2021年6月26日土曜日

「ミシャグジ様」


ミシャグジ様(ミシャグジサマ)

日本で信仰されている神。ミシャグジ様は、長野県諏訪地方の土着神であり、祟り神の一種である。ミシャグジ様はだいたい男性器の風貌で祭られ、男性器を思わせる大蛇や龍神の姿で描かれる。このミシャグジ様の前身は、「大国主神(オオクニヌシノカミ)」の次男、「建御名方神(タケミナカタノカミ)」であるとされていたり、諏訪の外からやって来た建御名方神に敗北して祭神を下ろされた土着神がミシャグジ様であるとも言われている。また、建御名方神そのものがミシャグジ様の一種だとも言われている。ミシャグジ様はまた、諏訪大社の神官一族である「守矢氏」により祀られていた神で、一般には「モレヤ神」、或いは「洩矢神」と呼ばれていた。またミシャグジ様は、木の神、石の神であり、典型的な自然神であると同時に、神官に憑依して託宣を下す神であったという。このとき託宣を伝える神官は一年神官で、年次ごとに守矢一族の中から選ばれ、一年間の任期が終わり、次代の継承者が決定すると同時に殺されていたという。この様に、古代の諏訪大社では神の為に人間の命を捧げる人身御供が行われていた可能性があると言われている。ミシャグジ様は8歳の少年を依り代にする神ともいわれている。江戸時代後期の旅行家、博物学者「菅江真澄(すがえ ますみ)」が1784年に諏訪を訪れ御頭祭などを見て書き残した「すわのうみ」の中に、「御贄柱」と、そこに縛り付けられる一年神主(一年神官)の「大祝(おおはふり)」の少年の事が書かれている。しかし、それさえもすでにかなり近代化した祭事だったようで元がどのような形式だったのかは分からない。ミシャグジ様の儀式に共通するのが人身御供や人柱と呼ばれる者に選ばれるのが、未成年の少年だったということだ。日本各地の昔話や伝説を見る限り、人身御供に選ばれるのは未成年の女子である例が圧倒的に多いため諏訪社は珍しい例だといえるかもしれない。また、日本のシャーマンといえば巫女やイタコなどに見られるように、女性である事が一般的だが、諏訪社で一年神主としてシャーマン役を果たしていたと言われるのが少年という点も同じく珍しいと言えるだろう。逆にいえば少年は生神としての崇拝対象にされるだけの者だった可能性もある。また、「大祝」という呼び名だが、元々「ハフリ」とは神職の一種を指す言葉である。そしてハフリには別に「葬り」という意味もある。神の移し身として即位した生神(少年)を殺し葬り、祝いの祭事で奉り神へ昇華させる意味を大祝という言葉は含んでいたのかもしれない。ミシャグジ様は、東日本全体で信仰されていたと思われ、地方によって信仰形態も異なっている。また、この神はマタギを始めとする山人達からも信仰されていた事から、元々縄文の神だったとも考えられる。

出典:
ピクシブ百科事典
神魔精妖名辞典(「みしゃぐじ神」のページ)

作者ひとこと:
ミシャグジ様のデザインは、沢山の触手が生えている姿の精霊か神の姿に描きました。沢山生えている触手は、長い蛇の尾を連想させるイメージにしています。

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