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2021年6月29日火曜日

「溝澗死鬼」


溝澗死鬼(コウカンシキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。溝澗死鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。溝澗死鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。溝澗死鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「溝(コウ)」という字は「みぞ、ほり、どぶ、掘り割り、水を通す道、用水路、下水道。また、みぞを掘る。へだてる、みぞを掘ってへだてる」という意味がある。「澗(カン、ケン)」という字は「たに、たにみず、谷川」という意味がある。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン

作者ひとこと:
溝澗死鬼のデザインは、魚の様な姿の妖怪の姿にデザインしました。名前のイメージから、この鬼神は谷川の水中に棲んでおり、釣りなどで谷川にやって来る人間を水中に引きずり込んで溺死させるというイメージを持ちました。

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