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2021年7月8日木曜日

「慳貪鬼」


慳貪鬼(ケンドンキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。慳貪鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。慳貪鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。慳貪鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「慳貪(ケンドン)」とは「(「慳・ケン」は物惜しみをすること、「貪・ドン」はむさぼること)けちで欲が深く、無慈悲なこと。思いやりがなく、冷淡なこと。不愛想なこと。また、そのさま」を意味する。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
コトバンク

作者ひとこと:
慳貪鬼のデザインは、「慳貪」という名前から何でも貪る怪物の饕餮を連想して、饕餮の様に羊の姿をした怪獣に描きました。

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