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2021年7月30日金曜日

「屋頭鬼」


屋頭鬼(オクズキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。屋頭鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。屋頭鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。屋頭鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「屋頭(オクトウ)」とは、「建物の近く。家のあたり」「厠(かわや)。便所。また、便所へ行くことをはばかっていう語」という意味である。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
コトバンク

作者ひとこと:
屋頭鬼のデザインは、全身が鱗に覆われた一本角の小鬼の姿の妖怪に描きました。誰もいない時に厠の中で騒いだり、人間が用を足しに来るとその様をジッと見ている妖怪というイメージです。

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