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2021年8月1日日曜日

「渇死鬼」


渇死鬼(カツシキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。渇死鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。渇死鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。渇死鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「渇(カツ、ケツ)」という字は、「かわく。のどがかわいて水を欲しがる。また、そのように強く望むこと」「かわき。のどのかわき」「かれる。水がかれる。水が尽きてなくなる」という意味の字である。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン

作者ひとこと:
渇死鬼のデザインは、一つ目の妖怪の姿に描きました。この妖怪は、人間に取り憑いて、その人間の体中の水分を吸い取って、その人間を死に至らしめる妖怪というイメージです。

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