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2021年10月2日土曜日

「相拘牽山精」


相拘牽山精(ソウクケンサンショウ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。相拘牽山精も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。相拘牽山精は、山・渓谷に棲む山精の内に入っている山精である。相拘牽山精の性質は記されていないが、名前がそのまま、この山精の行動や容姿を表すのだろう。「相(ソウ、ショウ)」という字は「見る。よく見る。くわしく見る。うらなう」「かたち。ありさま。すがた。様子」「たすけ。たすける。補佐する」「あい。互いに。ともに。こもごも。かわるがわる」という意味の字である。また「拘(コウ)」という字は「とらえる。とどめる。つかまえてとどめておく」「かかわる。こだわる。関係する。また、気持ちがとらわれる」という意味の字である。また「牽(ケン)」という字は「ひく。ひっぱる。引きつける」「とらわれる。つながれる。自由を失う」「引き連れる。率いる」という意味の字である。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン

作者ひとこと:
相拘牽山精のデザインは、いつもは木の幹など山中の景色に溶け込む様に擬態しており、近くに獲物が来ると手でその獲物を引っ張って捕らえて食べてしまう鬼の様な姿の妖怪に描きました。

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