ナーン・ターニー
タイの伝承に登場する、神々、精霊、妖怪、幽霊たちの総称である「ピー」の内の一種。ナーン・ターニーは、バナナの樹に宿っている精霊である。この精霊は「クルアイ・ターニー(リュウキュウバショウ)」という、成長が早く幹が太くなるが、野生に近いために種が多く食べるのに適さない種類のバナナの樹に宿っている。ナーン・ターニーは、美しい女性の姿をした精霊である。ナーン・ターニーは、柔らかな印象で見る者が癒されるバナナを思わせる色彩の衣装で身を包んでおり、ナーン・ターニーの体からはバナナの花の様な良い香りがするという。このナーン・ターニーは、宿っているバナナの樹を勝手に切るなど無礼な事をしなければ、特に人間に害はないと言われているが、人間の男性はナーン・ターニーに気を許すと、この精霊に精気を吸われ、そのまま死後の世界に連れて行かれてしまうとも言われている。またかつては、このナーン・ターニーは人々から敬遠の対象になっていたという。また一説には、このナーン・ターニーは土地の女神でもあるという。
出典:
ピクシブ百科事典
幻想世界神話辞典
神様コレクション
作者ひとこと:
ナーン・ターニーのデザインは、剥いたバナナの様な下半身を持つ女神の姿に描きました。