ラジャ・シアル
インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国の領土であるボルネオ島に居住する先住民族であるダヤク族に伝わる精霊の一種。ラジャ・シアルは精霊であり、天上界に棲む水蛇でもある。ラジャ・シアルは人間を迫害する精霊で、何の理由もなく人間達を不幸にする。いったんラジャ・シアルによって不幸にさせられると、もはやその人間はいかなる行動も裏目に出て、何をしても失敗続きになってしまう。この様になってしまった人間を救う事が出来るのは、至高神による新たな創造だけであるという。ラジャ・シアルの正式名は「タマグ・タライ・ブラン、タムボン・パントン・ガラントグ(銅の月を打つ水蛇、銅鑼を鳴らす水蛇)」という。ラジャ・シアルは天上界にある山「ハンドゥト・ニャホ、ケレグ・タタバト・クイラト(雷の山、稲妻の丘)」という所に棲んでいる。またラジャ・シアルは適当に地上に災害をもたらす事もあるという。
出典:
幻想動物の事典
神様コレクション
東洋神名事典(新紀元社)
作者ひとこと:
ラジャ・シアルのデザインは、天上界に棲む大蛇という感じに描きました。
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