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2021年12月28日火曜日

「マッカリーポン」


マッカリーポン

タイの伝説に登場する樹木。マッカリーポンは、美女が果実として成っている樹木である。この樹木は雪山(ヒマラヤ辺り)の森に生えており、裸体の美少女が枝から果実の様にぶら下がっている。髪の毛によって樹木と繋がっているが、誰でもこの果実を収穫する事が出来る。このマッカリーポンの果実は1週間程で人間の子供程の大きさまで成長し、そのまま樹から落ちる。樹から落ちた後の果実は7日間しか生きられず、生きている間は妻として使えるが、7日以降は黒くなり、小さくしぼんで死んでしまい、そのまま腐敗する。絶命する時「ワクワク」という言葉を発する。マッカリーポンの果実は、悪鬼や欲深い人間の男性達によって樹からもぎ取られ、彼等は、こうしてもぎ取った果実を1週間だけの妻にしていたという。しかし、こうしてマッカリーポンの果実を妻にした男性達は、その後4ヶ月以上意識を失ってしまうという。このマッカリーポンの樹木は、神々の王者「インドラ」が創造した樹木であるという。インドラは、聖者達が煩悩を捨てる事が出来るか試す為に、このマッカリーポンを創ったのだという。

出典:
幻想動物の事典
和漢百魅缶
幻想世界神話辞典(「マカリーポン」のページ)

作者ひとこと:
マッカリーポンのデザインは、手足が樹木の枝の様になっている女性の妖精の姿に描きました。

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