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2022年1月5日水曜日

「ロワラニ」


ロワラニ<ロワランギ>

インドネシアのニアス島において人々が崇拝する至高神。ロワラニの名前は、嘆願者の祈りや、厳粛なる誓いを立てる際の誓文などのなかに使われる。ロワラニは天上に住んでおり、この神はあらゆる善きものの源泉であると信じられている。太陽や光もロワラニの一部であるとされる。ロワラニの敵対者は、ロワラニの兄である「ラツレ・ダノー(ラトゥレ・ダネ)」である。ラツレ・ダノーは暗黒の地底に住んでおり、この神は疫病と死の源泉であるとされる。ロワラニは生と死の支配者であり、全知にして偏在するものであるとされ、また、人間を創造したのもロワラニであるという。このため、ロワラニによって創られた人間は、ロワラニの所有物であるとされる。だから、人間が自分達の所有物である豚を大切にすれば、ロワラニも自らの所有物である人間達を大事にしてくれると考えられている。ロワラニの聖なる生き物は雄鶏、ライノー鳥、鷲であるという。

出典:
神魔精妖名辞典
東洋神名事典(新紀元社)

作者ひとこと:
ロワラニのデザインは、ロワラニが天上に住んでいる至高神というので、天上に住んでいる鳥神というイメージで描きました。

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