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2022年7月5日火曜日

「オネイロス」


オネイロス(複数形「オネイロイ」)

ギリシア神話に登場する神。オネイロスは夢の神、または夢の神々である。オネイロスという名前は、ギリシア語で「夢」を表す語であり、名前の通りオネイロスは夢を神格化した神である。オネイロスは、夜の女神「ニュクス」の息子である。人間が眠っている間に、オネイロスは夢を見せて、その眠っている人間の心を休ませる。心を休ませると同時に、オネイロスは夢によって神意を伝える神でもあり、その夢は重要な意味を持った。古代ギリシアでは、夢占いが盛んに行われた。これは、オネイロスが見せるメッセージとしての夢を解き明かす事であり、神々の意図を知る事でもあった。オネイロイは遙か西方、太陽が沈む西の彼方に住処を持っているとされる。その住処は死の国の近くでもあった。オネイロイは、この住処である夢の国から二つの門のどちらかを潜って人間の世界を訪れる。象牙の門を潜って出てくるオネイロスは、実りのない偽りを人々に伝え、他方、磨かれた角の門を潜って出てくるオネイロスは、真実を伝えるとされた。その為、夢占いで、神々のメッセージとしての夢を解き明かそうとしても、しばしば、象牙の門を潜ってやって来るオネイロス(夢)があるので、人々は迷わされる事になる。また、オウィディウスの「変身物語」が述べるところでは、眠りの神「ヒュプノス」の住処がキンメリオイの国の近くの深い山の中にあるとされる。ヒュプノスの住処は洞窟で、その最も奥深い場所でヒュプノスが象牙の寝台で眠っており、その周りに形の知れない空しい夢が妖しくも漂っているとされる。ここから人の夢に、定かならぬ姿や形が現れるのである。この眠りの洞窟の奥のヒュプノスの寝台のまわりに漂う夢達には、3種類があるとされる。人の姿を取る夢の「モルペウス」、獣の形を取る夢の「ポベートール」、物体の形を取る夢の「パンタソス」の3種類である。この3種類の夢(オネイロイ)、それぞれが人間達に様々な夢を見せるという。

出典:
Wikipedia
ファンタジィ事典

作者ひとこと:
オネイロスのデザインは、羊の引く車に乗っている巨大な眠っている頭の姿をした神の姿に描きました。

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