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2022年7月23日土曜日

「ヒュプノス」


ヒュプノス

ギリシア神話に登場する神の内の一柱。ヒュプノスは、眠りの神である。ヒュプノスという名前はギリシア語で「眠り」の意味であり、ヒュプノスは眠りを神格化した存在である。ヘーシオドスの「神統記」によれば、夜の女神「ニュクス」の息子で、ヒュプノスの兄弟には「タナトス(死の神)」や「モロス(死の定業、運命を司る神)」などの「死」を意味する神々がいる。また「夢(オネイロス)」がヒュプノスの兄弟でもある。ヒュプノスは兄のタナトスと共に、大地の遥か下方の「タルタロス」の領域に館を構えている。そしてニュクスが地上に夜をもたらす時には、ヒュプノスも付き従って人々を眠りに誘うという。兄のタナトスが非情の性格であるのに対し、ヒュプノスは穏やかで心優しい性格であるとされる。また、人の死も、ヒュプノスが与える最後の眠りであるという。ヒュプノスは、一般には有翼の青年の姿で表され、疲れた人間の額を木の枝で触れたり、角から液体を注いだりして人を眠らせるという。オウィディウスによれば、眠りの神ヒュプノスはレムノス島の奥深い洞窟に眠っており、その周りに「モルペウス」をはじめとする3種類の夢の神「オネイロイ」が漂っているとされる。また、キムメリオス人の住むという世界の果ての島の近くに暮らすともいわれる。ヒュプノスは、英雄「ヘラクレス」を迫害する女神「ヘラ」に頼まれて、主神「ゼウス」を眠らせた事があり、その後ゼウスに罰せられる所を母であるニュクスに助けられた。また、トロイア戦争の際にも、戦争からゼウスの気をそらそうとしたヘラに頼まれてゼウスを眠らせており、その後ヘラから女神「パーシテアー」を妻とする事を許された。

出典:
Wikipedia

作者ひとこと:
ヒュプノスのデザインは、大きな翼を持った神の姿に描きました。

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