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2023年4月1日土曜日

「ヅォマ・ケ・クォ」


ヅォマ・ケ・クォ

中国の貴州省に居住する少数民族であるラマゴカ族の伝承に登場する妖怪。ヅォマ・ケ・クォは、一つ目のある毛玉の様な姿をしているという。家の戸や窓を開けたままにしていると、その開けたままの戸や窓から、この妖怪が家の中に入って来てしまうという。ヅォマ・ケ・クォの姿は、普通、人間の目には見えない為、家の中に入られた事に気が付かない。ヅォマ・ケ・クォに入られた家では、火事や病、家畜の突然死などの不幸が相次ぐという。ラマゴカ族のシャーマンである「ビヘ・キシュニ」の目には、このヅォマ・ケ・クォが見える為、不幸が相次ぐ家では、ヅォマ・ケ・クォが家に入ったものと考え、ビヘ・キシュニに家の中のヅォマ・ケ・クォを追い出してもらうという。ビヘ・キシュニは、聖なる払子を持って、その家へ向かい、家の中にいるヅォマ・ケ・クォを見つけると、聖なる払子でヅォマ・ケ・クォを掃く様に家の外へと出し、そのままヅォマ・ケ・クォを払子で掃きながら、この妖怪を村の門の外へと掃き出すという。そして村を災いや魔物から守護する女神である「ラマトンカ・レウォ」に、二度とヅォマ・ケ・クォが村の中に入ってこないように祈願するという。

出典:
東洋神話妖怪事典(モンキー出版)
ラマゴカ族のシャーマニズム(モンキー出版)

作者ひとこと:
ヅォマ・ケ・クォのデザインは、一つ目のある毛玉姿の妖怪に描きました。

※こちらはエイプリルフールの創作です。

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