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2023年7月18日火曜日

「天之吹男神」


天之吹男神(アメノフキオノカミ)(アメノフキヲノカミ)

「古事記(こじき)」において、国土を生み終えた「伊邪那岐命(イザナキノミコト)」と「伊邪那美命(イザナミノミコト)」が、「大戸日別神(オオトヒワケノカミ)」の次に生んだ神。「石土毘古神(イワツチビコノカミ)」から始まる、住居に関する六神を総称した「家宅六神(かたくろくしん)」の一柱に数えられる。家宅六神の四番目。家宅六神は、家屋の成立までを順序だてて系列的に語るものと解され、家の材料や建築作業を神格化した家の守り神である。天之吹男神の名義は不明だが、おそらく屋根を葺く意か、それとも風の神の一種だろうか。「神名帳」に天乃夫支売(あめのふきめ)神社(山城国)がある。

出典:
古事記注釈 第一巻(ちくま学芸文庫)
日本の神々 完全ビジュアルガイド(KANZEN)
図解 日本神話(新紀元社)
東洋神名事典(新紀元社)
新版 古事記 現代語訳付き(角川ソフィア文庫)

作者ひとこと:
天之吹男神のデザインは、天之吹男神が屋根を葺く事に関連ある神とされる説もある事から、イラストでは、頭が草で葺かれた屋根の様になっている神の姿に描きました。手に持っているのは、屋根に茅を葺く時に使う針です。

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