盆河童(ボンガッパ)
お盆の時期に出るとされる河童。この時期に泳ぎに行くのは「河童に引かれる」「河童にさらわれる」といわれており、特に戒められていた。埼玉県・茨城県などをはじめ各地でこのようなことはいわれていた。茨城県五霞町では、盆河童はお盆の時季にいる「特に大きいの」(「五霞村の民俗」)を呼んだりもする。埼玉県八潮市大曽根などでは、お盆の「送り火」をするとき提灯を持ってお寺に行くが、そのとき振り向いてはいけないとされる。後ろを向いたりすると「ボンガッパに引っ張られる」(「八潮の民俗資料二」)という。河童にも一年間の成長があって、盂蘭盆や祇園のシーズンには大きくなったりするのだろうか。
出典:日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
作者ひとこと:
盆河童のデザインは、蛇や蜥蜴の様な尾を持った大きな河童の姿に描きました。
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