韓湘子(カンショウシ)
中国の仙人で、八仙の一人。手に持っている法器「暗八仙」は笛。有名な詩人「韓愈(カンユ)」の甥で酒ばかり呑み、ブラブラしている放蕩者だったが、仙人の「呂洞賓(リョドウヒン)」の弟子となって各地を周遊し、あるとき桃の木から落ちて死に、尸解して仙人になった。なにも知らない韓愈は韓湘子が旅から戻ると、しきりに勉強しろと言った。すると韓湘子は「私が学んでいることは、あなたのものとは違います」と言い「即座に美酒を造り、即座に花を咲かせられる」という意味の詩を詠んだ。そして実際、すぐにも樽の中を美酒でいっぱいにし、盆に土を盛り牡丹を植えると、すぐに花が咲いた。よく見ると花弁に「雲は秦嶺に横たわりて家いずくかにある。雪は藍関を擁して馬前まず」と書いてあった。意味を尋ねると、月日が経てば分かるという。それから間もなく韓愈は皇帝の怒りに触れて、広東省湖州に左遷され、その途中の藍関で大雪に襲われ動けなくなった。と、ここに韓湘子が現れ、「私が予言した通りでしょう」と言って助けてくれた。やがて宿場に着くと、韓湘子は韓愈に一粒の薬を渡し「瘴気の立ち込める地方では、健康を保ちにくいでしょう。これを飲めば瘴気を防ぐ事が出来ます」と言い、しばらくして韓湘子は去って行った。
韓湘子 出典:
フランボワイヤン・ワールド
Wikipedia
作者ひとこと:
韓湘子のデザインは、背中に笛をさした姿に描きました。牡丹の花を咲かせたり、樽の中を美酒でいっぱいにしているときのイメージです。
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