鹿力大仙(ロクリキタイセン)
西遊記に登場する「三大仙(サンタイセン)」という、三人の妖怪の内の一人。鹿力大仙は、普段は本性を隠して仙人に姿を変えているが、本性は白い毛の鹿の妖怪。三大仙は水不足に瀕していた「車遅国(シャチコク)」を、神々を使役して風雲雷雨を呼ぶ「五雷法の術」により救い、国王から絶大な信頼を得て車遅国の国師になる。それからは、国王は国中の道士を優遇しつつ、反対に仏教を迫害するようになった。三蔵一行が車遅国を訪れた際、三大仙は三蔵を食べる為、三蔵一行に術比べを挑んだ。鹿力大仙は虎の妖怪「虎力大仙(コリキタイセン)」と三蔵の座禅比べの際に、体毛を「南京虫(ナンキンムシ。トコジラミの別名)」に変えて、三蔵に噛みつかせて邪魔をした。しかし、孫悟空に気付かれて失敗する。虎力大仙が孫悟空との術比べに負けて死んだ後、今度は鹿力大仙が自らの腹を裂いて、内臓を抉り出し、再び元に戻す術を孫悟空に挑んだ。孫悟空が先にこれを行い成功し、続いて鹿力大仙が腹を裂いて内臓を取り出すが、孫悟空の分身が化けた鷹に内臓を持って行かれ、内臓を元に戻せなくなった鹿力大仙は、元の白い毛の牡鹿の姿に戻って死亡した。
出典:
Wikipedia
作者ひとこと:
鹿力大仙のデザインは、鹿の妖怪の姿を描きました。腹が裂かれていて、毛を南京虫に変えているのも表しました。足元に踏みつけているのも、南京虫です。
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