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2018年8月16日木曜日

「羊力大仙(ヨウリキタイセン)」



羊力大仙(ヨウリキタイセン)

西遊記に登場する「三大仙(サンタイセン)」という、三人の妖怪の内の一人。羊力大仙は、普段は本性を隠して仙人に姿を変えているが、本性は羚羊(インパラのようなレイヨウの一種。またはカモシカなどカモシカ属の動物のこと)の妖怪。三大仙は水不足に瀕していた「車遅国(シャチコク)」を、神々を使役して風雲雷雨を呼ぶ「五雷法の術」により救い、国王から絶大な信頼を得て車遅国の国師になる。それからは、国王は国中の道士を優遇しつつ、反対に仏教を迫害するようになった。三蔵一行が車遅国を訪れた際、三大仙は三蔵を食べる為、三蔵一行に術比べを挑んだ。虎の妖怪「虎力大仙(コリキタイセン)」が三蔵との座禅比べに負けた後、羊力大仙は板を隔てて、その向こう側に隠されている物を当てる「隔板猜枚」の術を挑むが、孫悟空の作戦により敗北する。その後、虎力大仙と白い鹿の妖怪「鹿力大仙(ロクリキタイセン)」の二人が、孫悟空との術比べに負けて死んだ後、羊力大仙は孫悟空に、煮えたぎる油の入った釜で入浴する術勝負を挑む。羊力大仙は難無く入浴するが、孫悟空に油を冷やすからくり(油の入った釜の中に、小さな竜を脅して飛び込ませ、無理矢理温度を下げさせていた)を見破られ、孫悟空に釜の中の竜を追い払われて、油の温度が戻ってしまい、羊力大仙は油で揚げられて死んでしまった。

出典:
Wikipedia

作者ひとこと:
羊力大仙のデザインは、羊の妖怪の姿を描きました。釜に入った油を冷ます小さな竜を、両手にまとわらせています。

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