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2019年2月3日日曜日
「神産巣日神」
神産巣日(カミムスヒ)神<神皇産霊尊、神魂命>
日本神話に登場する神。天地開闢の時に、高天原に一番最初に現れた神の「天之御中主(アメノミナカヌシ)神」に次いで現れた「高御産巣日(タカミムスヒ)神」の次に現れた神。この三柱は「造化の三神」と呼ばれる。名前の「カミ」は褒める意味を持つ言葉で「ムスヒ」は生産や生成を意味し、「ヒ」は霊力を意味する。高御産巣日神と共に創造を神格化した神である。この神は性別が無い神で、かつ姿を隠した「独神」とされているが、神産巣日神を女神とする説もある。高御産巣日神は高天原(天)の中心的存在として神話に関わるのとは対照的に、神産巣日神は高天原に座してはいるが、出雲国(地)系の神々を援助している。「古事記(コジキ)」で「須佐之男(スサノオ)命」が「大気都比売(オオゲツヒメ)神」を殺した時、大気都比売神の死体から五穀が生え、神産巣日神がそれを回収した。神産巣日神は地や穀物との関連が深く、穀物が生育する霊力を大地に与え、豊穣をもたらす地母神的な性格を持つ。神産巣日神は出雲にまつわる神話に多く登場する。「大国主(オオクニヌシ)神」の神話では、大国主神が兄の八十神達によって殺された時に、大国主神の母の「刺国若比売(サシクニワカヒメ)」が神産巣日神に願い出て、神産巣日神に遣わされた「𧏛貝比売(キサカイヒメ)」と「蛤貝比売(ウムカイヒメ)」が大国主神を蘇生させた。また、神産巣日神は自らの子供である「少名毘古那(スクナヒコナ)神」を、国づくりをしていた大国主神の元に遣わし、国づくりをサポートさせた。「出雲国風土記」では、出雲の神々の祖神として尊崇されており、出雲大社の造営は神産巣日神が、出雲の神々を招集して高天原の宮殿をモデルに出雲大社の建築を指揮した。神産巣日神は元々は出雲の土着神だったのではないかという説がある。
出典:
Wikipedia
日本の神々完全ビジュアルガイド(KANZEN)
作者ひとこと:
神産巣日神のデザインは、空中に浮かぶ土偶の様な姿の神に描きました。
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