オケツ
日本の岡山県岡山市に伝わる妖怪。人間の妊婦が産むもので、出産時に注意しなければ赤ん坊の替わりに産まれてしまう妖怪「産怪」の一種。その姿は亀に似ており、背中には蓑毛が生えている。人間の妊婦の胎内から産まれると、すぐに床を這い出し家の縁の下に逃げ込もうとする。それをすぐに取り押さえて殺してしまえばよいものの、もし取り逃がして殺し損ねてしまうと、オケツは妊婦の寝ている真下に潜り込み、妊婦を殺してしまう。また昔、小田郡の女がオケツを産んだ事があるが、このオケツは角の生えた鬼の様な姿をしており、女の胎内から出ると、すぐに縁の下に駆け込んだ。また、同じく小田郡の別の女が産んだオケツは、小さな蛇の姿をしていた。この女のお産に立ち会った人々が、このオケツを殺そうとしたところ、オケツは「五月(五ヶ月)まで命を助けてくれ」と言った。人々はオケツの願いを聞き入れてオケツを箱の中で飼っていると、蛇の姿のオケツは日が経つにつれて大きく育っていった。とうとうオケツの言った約束の五月が来たある日のこと、大降りの雨の中、大きな音がしたかと思うと、蛇の姿のオケツの姿はどこにも見えなくなっていた。
出典:
Wikipedia
【妖怪図鑑】新版TYZ
作者ひとこと:
オケツのデザインは、背中に蓑の様な剛毛が生えた、亀の様な姿に描きました。
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