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2019年8月12日月曜日

「稷」



稷(ショク)

古代中国において祀られた神で穀物の神である。五穀(特に粟など)を司る神で、古代から中国では、この稷に穀物などの豊穣が祈願された。周の時代には稷と、土地の神・社(シャ)を祀る祭祀は重要な国家祭祀とされ、稷は周王朝の始祖とされる后稷(コウショク)と同一視されて、周王朝の祖先として祀られるに至り、稷には国家の祖先として、その国家の守護神としても祀られた。古代中国においては、土地とそこから収穫される作物が国家の基礎であると考えられ、村ごとに祀っていた土地の神「社」と五穀の神「稷」の祭祀(社と稷の祭祀の総称を「社稷(シャショク)」という)は、やがて誕生した古代の王朝の君主が天下を治める為に国家の祭祀として、この社稷を祀る様になった。やがて社稷という言葉は神々の祭祀だけでなく、国家そのものを意味する言葉にもなった。新しい王朝が興ると、まず先に社稷を祀る祭壇と、その王朝の王の祖先を祀る宗廟が設置された。中国では戦争が勃発した時、戦争に勝利した国が敗北した国の社稷の祭壇を破壊し、周囲の森を斬り拓いて祭祀の際の神々と人間達の天地のつながりを絶ち、その国の宗廟(ソウビョウ)や墓を破壊して、それらを祀る祭祀を滅する事によって、則ちその国、国家を滅ぼす事とされた。

出典:
コトバンク
Wikipedia

作者ひとこと:
稷のデザインは、人型の精霊の様な感じをイメージして描きました。

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