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2019年8月13日火曜日

「プレータ」



プレータ

古代インドの宗教における死者の霊や霊魂。名前は「去った者」や「死者」を意味する。バラモン教では死亡してからの一年の期間の霊をプレータと呼び、火葬を始めとする様々な儀礼と、その最後に行われる「サピンディー・カラナ(合霊祭)」によってピトリ(祖霊)の列に加えられるまでの間の死者の霊がプレータである。プレータは家の周りに留まっており、浮遊霊の様なものである。祭祀の対象となる聖なる存在であるピトリへと昇格する前のピトリは不浄の死者霊だとされる。ところが死者に対し上述の一連の儀礼が、生きている子孫が絶えてしまうなどの理由で行われなかった場合、プレータは不浄のままで、それどころか、更に攻撃的な悪霊・ブータになって彷徨う事になってしまう。インドの民間伝承ではプレータは、あまり好ましくない死者の霊魂や悪霊とさえ呼ばれている。民間伝承でのプレータは奇形の人や体の不自由な人、早産した人が死んでしまった後に、この死霊のプレータになるとされた。またプレータは人間の肉を喰らうピシャーチャと一緒になって生きている人間に悪事をなすともされている。仏教ではプレータは「薛茘多(ヘイレイタ)」と呼ばれ、薛茘多は四天王の眷属である八種の鬼族・八部鬼衆の一種で、薛茘多達は増長天に眷属として仕えている。薛茘多は常に飢餓・涸渇に切迫せられている鬼神であり、餓鬼の事とされる。薛茘多(プレータ)は不浄であるから中々、供物が供えられず飢渇にさいなまれており、供物が供えられるのを待っているとされる。また、薛茘多(プレータ)は前世において何らかの罪を犯した者が、この霊になった時に尽きる事の無い飢えに苦しむ様になった存在とされる。

出典:
weblio辞書
コトバンク
Wikipedia
幻想動物の事典
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
プレータのデザインは、幽霊の様な姿に描きました。霊なので摑み所が無い感じだったので、軟体動物の感じも意識して描きました。

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