ページ

2019年8月16日金曜日

「伎芸天」



伎芸天(ギゲイテン)

仏教において仏法と仏教徒を守護する神々「天部」の一柱である天女。伎芸天は身体を天衣や瓔珞(ヨウラク)などで着飾った容姿端麗な天女の姿をしている。左手を上げて天花(花を盛った皿)を捧げ持ち、右手で自らの裙(裳すそ)を摘んでいる。「摩醯首羅天法要」「摩醯首羅大自在天王神通化生伎芸天女念誦法」に説かれた話によると、ある時、摩醯首羅天(大自在天=シヴァ)が天上世界において天女達と楽器を奏でて興じて遊んでいた折、突然、摩醯首羅天の髪の生え際から、とても美しい天女が誕生した。この天女こそ伎芸天であり、伎芸天が楽器を奏でる技芸は第一で、天上世界でも楽器を奏でる技芸においては彼女に勝る者はついに無かった。伎芸天は様々な技芸を素早く修達、成就させる天女神とされる。更には福徳円満の御利益もあり、彼女に祈願した者が富楽を望んで祈ると、伎芸天はその崇拝者の富楽の願いを全て満足させる。そんな伎芸天の仏教に入る以前の出自は不詳で、ヒンドゥー教などで伎芸天に相当する尊格を特定する事が出来ず、伎芸天の梵名も不詳である。父尊の額から生まれ彼女の出自に注目し、伎芸天とギリシャ神話の女神アテナとの関連を指摘する説もある。

出典:
Wikipedia
エソテリカ事典シリーズ(1) 仏尊の事典(学研)

作者ひとこと:
伎芸天のデザインは、花を盛った鉢を手に持った天女の姿に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿