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2019年8月7日水曜日

「后稷」



后稷(コウショク)

中国神話に登場する農業の神で、五穀の中でも最も優れた穀物である稷(キビ)を司る神。更には周王朝の始祖で姫姓の祖先でもある姓は姫、諱は棄、号は稷。「史記(シキ)」周本記によれば、帝嚳(コク)の元妃(正妃)であった姜嫄(キョウゲン)が、ある日、野原に出掛けて巨人の足跡を見つけ心楽しくなってその足跡を踏み感応して一年後子供を産んだ。姜嫄はこれを不吉な事だと思って、産まれた赤子を道に捨てたが牛馬が踏もうとせず、今度は林に捨てようとしたが、たまたま山林に人手が多かった為、捨てられず、今度は氷の上に捨てたが飛鳥達が赤子を暖めたので、姜嫄は不思議に思って、ついに赤子を手元に置いて育てる事にした。それ故にこの赤子は「棄」と名付けられた。棄は成長すると農耕を好み、農業に関して天才さを発揮し、麻や菽(マメ)を植えて喜んだ。帝堯(ギョウ)、帝舜(シュン)、禹に農師として農事を司る長官として仕えたが、後に諸侯に封じられ、后稷と号した。后稷は死後、人々に農耕神として祀られた。彼の死後、子の不窋が後を嗣いだ。

出典:
Wikipedia
神の文化史事典(白水社)

作者ひとこと:
后稷のデザインは、頭髪や手足が穀物で出来た姿に描きました。

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